『わたしの可愛い人 シェリ』(2009年) あらすじ

 

 

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監督:スティーヴン・フリアーズ

脚本:クリストファー・ハンプトン

出演者: ミシェル・ファイファールパート・フレンド

上映時間:90分

製作国:イギリス、フランス、ドイツ

 

あらすじ

舞台は1900年代、"ベル・エポック" のパリ。

 

引退した娼婦のレアは、かつての同僚シャーロットの息子である若きプレイボーイ、フレッド(「シェリ」と呼ばれている)に付き添って短期間の旅行に出ることになった。

 

はじめはあくまで短期間の付き添いのはずであったが、そのまま二人は6年間にわたって愛人関係を続ける。レアはシェリの生活費をすべて肩代わりし、シェリはレアのシルクのパジャマや真珠のアクセサリを身にまとうようなありさまだった。

 

それでも二人は真剣交際ではなく、あくまでカジュアルな関係のつもりで続けていたのである。

 

そのうち、シェリの母親シャーロットはエドメという18歳の少女をシェリの結婚相手に選び、式の準備を進めていた。 シェリとしてはあまりエドメに興味がなかったが、結婚を断ることもできない。

 

結婚を知らされたレアはシェリを追い出してしまう。 その一方でレアは、花嫁のエドメにはいつも優しくすることをシェリに約束させるのだった。

 

レアはシェリの結婚式には出席せず、シェリエドメはハネムーンに出発する。

 

こうして離れ離れになって初めて、レアとシェリはお互い本当に愛してあっていたことに気づく。

 

その後レアは一人で長期旅行に出かけるが、その出発前シャーロットに会いに行き、自分には新しい愛人ができたことを知らせておいた。

 

一方、新婚生活を送りながらも、エドメはシェリがあまり彼女のことを可愛がってくれないと不満をあらわにする。 そしてレアのことばかり考えているのではないか、とシェリを責め立てる。

 

レアが長期旅行に出ていたことを知っていたシェリだったが、ある晩シェリのアパートの前を通ると彼女が戻っていることを発見する。 レアがパリに戻って来たことに安心したシェリは、自宅に戻り、ようやくエドメを心から愛することができるように感じた。

 

   

 

以下、ネタバレ注意

その後、レアが別の男性と付き合い始めているということを母親シャーロットから聞かされたシェリは、ついにレアの家を訪れ彼女に愛を告白する。

 

二人はその晩を一緒に過ごし、そうして二人で逃亡する計画を立てる。

 

しかし翌朝、レアはシェリに彼の人生を狂わせてしまったことを謝罪し、エドメのもとに戻るよう促す。 レアとシェリの年の差は、二人の真剣な関係の妨げになるとレアは考えたのだった。

 

シェリはレアのもとを去っていく。

 

その後しばらくたってから、シェリは自分が本当に愛することができるのはレアだけであることに気がつき、自ら命を絶つのであった。