『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年) あらすじ
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン
出演者:オーウェン・ウィルソン
上映時間:94分
製作国:アメリカ
あらすじ
ギルはアメリカ人の映画脚本家。一応成功しているが、小説家になる夢を捨てられず執筆にいそしんでいる。
ギルは婚約者イネスといっしょにパリに旅行に来た。パリにはイネスの両親がいて4人でいっしょに時間を過ごすが、ギルはその率直な性格が原因で浮いてしまう。
イネスの友人ポールとその妻もパリにいるためこの4人でも出かけるが、やはりギルは溶け込むことが出来ない。
パリにいてもギルは自分の小説の推敲をし続け、パリにほれ込みこの街に移り住みたいと言う。しかしイネスはまったく乗り気ではない。
ある晩、ギルはイネスやポールたちと別れ一人でホテルに帰ろうとする。しかし途中で道に迷い、路上で深夜12時を迎えてしまう。
すると目の前に古いタクシーが現れ、ギルを誘って連れ去ろうとする。酔った勢いで誘いに乗り、連れていかれた先は1920年代のカクテル・パーティだった。
そこではコール・ポーターがピアノで歌い、スコットとゼルダのフィッツジェラルド夫妻がおり、ヘミングウェイも座って酒を飲んでいる。
ギルが自分は小説を書いていることをヘミングウェイに伝えると、ガートルード・スタインに原稿を読んでもらうよう紹介してくれるという。
自作の小説原稿を持ってスタインの住居に連れていかれたギルは、そこでパブロ・ピカソの愛人であるアドリアナと知り合い、意気投合する。
現代に戻り、こうした「タイムスリップ」の話をイネスに伝えるがまったく相手にされない。ギルは1920年代のアドリアナに魅かれていく一方で、イネスとの間にはどんどんと距離が出来てしまう。
イネスが両親といっしょにパリを離れモンサンミッシェルに観光に行っている最中、ギルはアンティーク市場でコール・ポーターのレコードを発見。その店の女性ガブリエルと知り合いになる。
またセーヌ川沿いの古本屋で1920年代にアドリアナが書き残した日記を発見。観光ガイドの女性にそのフランス語を訳してもらうと、アドリアナはギルと愛を告白し合う、と記されていた。
以下、ネタバレ注意
1920年代の世界に戻ったギルは、アドリアナとキスをし彼女に自分の気持ちを伝える。
すると二人の目の前に一台の馬車が現れ、二人を19世紀末の「ベル・エポック」時代に連れていく。 カフェに入るとロートレックやゴーギャン、ドガなどがいた。
アドリアナはもともと1920年代よりもベルエポックに憧れており、このタイムスリップのまま19世紀後半にいつづけたいと言い張る。
しかしギルは、みんな憧れの「黄金時代」を胸に秘めている、なぜならみんな自分の暮らす時代に不満を持っているからだ、と説く。
結局、二人はそこで別れる。
現代に戻ったギルだが、イネスが友人ポールと体の関係を持ったことを突き止め、またギル自身もパリに暮らし続けることに決めたため、イネスとも別れることになる。
ギルがひとりでセーヌ川に架かる橋の上にいると、かつてコール・ポーターのレコードを買ったアンティーク市場の女性ガブリエルと遭遇。
雨の降る中、二人で一緒に歩いて行くのだった。