『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013年) あらすじ

 

 

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監督:ジョエル・コーエンイーサン・コーエン

脚本:ジョエル・コーエンイーサン・コーエン

出演者:オスカー・アイザック

上映時間:104分

製作国:アメリカ、フランス

 

あらすじ

1961年2月、ルーウィン・デイヴィスはフォークシンガーとしての成功を夢見てニューヨークで奮闘していた。

 

デュオを組んでいたマイクは自ら命を絶ってしまったため、ルーウィンはソロで活動を始め、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』というアルバムをリリースした。 しかし売れ行きよくない。

 

金もなく友人の家のソファで寝泊まりを続ける毎日だった。

 

ある日ルーウィンは年配の友人宅で目を覚まし、そこを出るときにペットの猫も部屋から出て行ってしまう。

 

仕方なしにその猫を連れて今度はジーンという女友達の部屋に行く。 するとジーンは、ルーウィンの子供を身ごもっている、と告げる。

 

ジーンの部屋のソファに泊めてもらった翌朝、連れてきた猫がまた逃げ出してしまい、そのまま見失ってしまう。 さらにジーンは、ルーウィンに中絶手術の費用を要求してくる。

 

ルーウィンは姉のもとを訪れお金を借りたいと思うが、なかなか切り出せない。 姉はルーウィンの持ち物をまとめた箱を渡そうとするが、ルーウィンは受け取らず処分してほしいと頼む。姉はルーウィンに商業船舶事務所へ行けば職があるかもしれないと提案する。

 

ジーンのパートナーであるジムの紹介で、とあるレコーディングに参加したルーウィンは200ドルを得た。 その金を持ってジーンの中絶手術の予約に行くと、婦人科医は手術代はいらないという。 ルーウィンは以前、別の女性の中絶手術の費用を支払ったことがあったが、支払い後にその女性が手術をしないと言い出したため、その分の貸しがあったからだった。

 

ルーウィンがジーンとカフェで話をしていると、外に猫が歩いているのを見つける。 以前逃げ出した猫だと思ったルーウィンは大急ぎで捕まえ、その晩友人宅まで届けに行く。

 

友人宅ではほかの客とともに夕食に招かれ、デュオを組んでいた時代の歌をしぶしぶ歌う。 しかし自殺した相方のパートを夕食の席にいた夫人が歌いだしたためにルーウィンは怒り出し、さらには届けた猫が実は逃げ出した猫ではなかったことが判明して、ルーウィンは猫といっしょにその友人宅を出ていく。

 

ルーウィンは詩人とジャズ・ミュージシャンの乗る車に猫といっしょに同乗させてもらい、シカゴへ向かう。

 

あるハイウェイの途中、路上で車を止めて休んでいると警察がやってきて、運転席にいる詩人に飲酒運転をしていたのではないか問い詰める。 車から降りるようにとの命令に従わなかった詩人は逮捕・連行された。 車内に車のキーが残っていないことに気づいたルーウィンは、居眠りを続けるジャズ・ミュージシャンと猫を車内に残したまま車を去る。

 

シカゴについたルーウィンは、バッド・グロスマンという人のオーディションを受けるが、グロスマンはルーウィンがソロよりもトリオで歌ったほうがいいとアドバイスをする。

 

結局ルーウィンはシカゴを去り、ニューヨークに戻る。

 

ニューヨークでは何とか職を得るために、商業船舶事務所に行き乗組員組合に再加入するため手元にある200ドルから148ドルを支払う。

 

その後、ルーウィンは持っているはずの船舶免許を探すが見つからず、姉が以前自分の持ち物をまとめた箱に入っていたことに気づく。 急いで姉のところに行くが、それは彼が頼んだ通りすでに捨てられていた。

 

免許の再発行のために商業船舶事務所を再び訪れるが、再発行のためには85ドルかかることを告げられ、結局あきらめざるを得なかった。

 

 

 

 

以下、ネタバレ注意 

その晩、ジーンが出演しているライヴハウスに行くと、そこのマネージャーがジーンと寝たことを知る。 これに腹を立てたルーウィンは自棄になり、ある中年の女性パフォーマーが歌っている最中にヤジを飛ばしたため、ライヴハウスを追い出されてしまう。

 

その後、あらためてライヴハウスで演奏することになったルーウィンは、マネージャーに外で誰かがお前を待っているぞ、と告げられる。 ルーウィンは横目で若きボブ・ディランが歌っているところを見ながら外に出ると、そこには以前ルーウィンがヤジを飛ばした女性パフォーマーの夫が待っていた。 そしてルーウィンはその男に殴り倒されてしまうのであった。