『昼顔』(1967年) あらすじ
監督:ルイス・ブニュエル
出演者:カトリーヌ・ドヌーヴ
上映時間:100分
製作国:フランス、イタリア
あらすじ
若くて美しいセヴリーヌは、やはり若くてハンサムな医師の夫と一見幸せな生活をしている。
しかし、お互いに深く愛し合いながらも、二人の性生活はきわめて乏しい。セヴリーヌは緊縛やSMなどというセックスをめぐる想像の世界が膨らみながらも、高まる性欲の行き場が見つからなくて悩み続けている。
ホリデーを仲良くスキーリゾートで楽しむ二人は、ユッソンという男性と知り合う。セヴリーヌはユッソンを毛嫌いし、目もあわせない。
ホリデーを終えパリに戻ったセヴリーヌは、テニスコートでふたたびユッソンと顔を合わせる。ユッソンはパリのある場所に存在する高級娼館のことをセヴリーヌに話す。同時にユッソンは、セヴリーヌへの欲望を告白するが、セヴリーヌはこれを拒絶する。
セヴリーヌはユッソンに教えられた娼館へ行き、「昼顔」という名前で娼婦として働くことになる。
しばらく無断欠勤をしながらも、ふたたび娼館で顧客相手のセックスを繰り返すセヴリーヌ。
ある日、ユッソンがセヴリーヌの自宅を訪れるが、彼女は対応せず追い返す。その一方で、セヴリーヌは夫ピエールのいる前でユッソンとセックスすることを夢想するのである。
その後ユッソンが娼館を訪れ、セヴリーヌがここで娼婦として働いていることがバレてしまう。
セヴリーヌは娼館の顧客の一人である若い男性マルセルとの関係を深めていく。マルセルはセヴリーヌの求めているスリルと興奮をかなえてくれる男性だった。
しかしマルセルはだんだんと嫉妬深くなり、セヴリーヌの私生活まで問い詰めようとする。セヴリーヌは娼館を辞める決意をし帰宅するが、マルセルの仲間が彼女を家まで追いかけ自宅の場所がバレてしまう。
マルセルはセヴリーヌの家まで押しかけ、夫のピエールにすべてをばらすと脅す。セヴリーヌは家から出ていくようにマルセルに頼み、マルセルは出ていくが、ピーエルが「障害物だ」と言い残す。
以下、ネタバレ注意
マルセルは家の前でピエールが戻るのを待ち、ピエールに3発の銃弾を放つ。マルセルは逃げ出すが、警察に撃ち殺される。
ピエールは一命をとりとめるが、一時危篤に陥る。なんとか自宅に戻ったピエールは全身不随で視力も失い、車いすの生活を送る。
そんな折、ユッソンが訪れピーエルに妻セヴリーヌの秘密を告げてしまうのである。