『バルスーズ』(1974年)あらすじ
監督:ベルトラン・ブリエ
脚本:ベルトラン・ブリエ、フィリップ・デュマルセル
出演者:ジェラール・ドパルデュー、ミウ=ミウ、パトリック・ドヴェール
上映時間:113分
製作国:フランス
あらすじ
ジャン=クロードとピエロはフランス各地をあてもなく回っている二人の若い男。
人の持ち物を盗んではそれで食いつないでいるチンピラである。
ある日、二人が盗んだクルマがヴァレンスという美容師のものだった。
乗り回した後、元の場所に戻しに来たところをヴァレンス本人に発見される。
銃を向けられピエロが負傷するが、ジャン=クロードはヴァレンスから銃を奪い、いっしょにいた美容院のアシスタントであるマリ=アンジュを連れ、二人は逃走する。
マリ=アンジュがセックスを楽しまないタイプの女であることに飽きた二人は、また放浪を続けてゆく。
ある日、ジャン=クロードの思い付きで、二人は刑務所から出てきた中年女性のジャンヌに声をかける。
ジャンヌは10年間の服役を終えて出てきたばかりだった。
ジャン=クロードとピエロはジャンヌと3人でベッドを共にする。
しかし翌朝、ベッドをこっそりと抜け出したジャンヌは、ジャン=クロードの持っていた銃で自殺を図る。
ジャン=クロードとピエロはそれにショックを受け、再びマリ=アンジュのもとに戻る。
自殺したジャンヌが残した荷物から息子ジャックの存在を知った二人は、今度はそのジャックに会いに行く。
ジャックもまた刑務所に入っており、そこから出所してきたところを狙って声をかけ、連れ出すことに成功する。
ジャン=クロードとピエロ、マリ=アンジュ、そしてこのジャックの4人で強盗をするが、その場でジャックは殺人を犯す。
そのままジャン=クロード、ピエロ、マリ=アンジュの3人はジャックを置いて逃げていくのだった。
以下、ネタバレ注意
ジャックが犯した殺人が発覚し、ジャン=クロードとピエロもあわせた3人が指名手配される。
マリ=アンジュが巻き込まれることを恐れたジャン=クロードは彼女だけ置いて行こうとするが、マリ=アンジュは二人について行くと主張。
他人のクルマを盗み、乗り継ぎながら3人は移動を続けていく。
その途中、川ぞいでピクニックをしている家族を発見する。
その家族のクルマを盗もうとしたとき、家族の間で親子げんかになり、娘のジャクリーヌという16歳の少女がジャン=クロードたちに加わる。
処女だったジャクリーヌは、彼らとセックスをして処女を喪失。
その後、ジャクリーヌだけ途中で3人と分かれる。
そして3人は盗んだクルマをあてもなく走らせ続けるのだった。